冬、19:41のはなし

急に詩的な気持ちになることってある。

例えば、丁寧な暮らしをする人の生活を見たとき。好きな人のことを思い出す帰り道。YouTubeのおすすめで聞いた曲がたまたま心にぴったり寄り添ったとき。

時折、急に文が書きたくなる。




今日は一日学校だった。

2限からだったけど、最近は8時に起きる生活を目標としてるので、目覚ましは8時に鳴った。
でも気づいたのは9時過ぎだった。
いつの間に二度寝してたっけ。まあいっか、朝ごはんは昨日の夜にぼんやり考えてたナポリタンを作りたい。

前に友達が家に来たとき、深夜に作ったナポリタンがとっても好評だった。
冷蔵庫に中途半端に残っていたピーマンと茄子と玉ねぎと、昨日買ってきたウインナーをいれよう。
具だくさんだから麺はあんまりいらないかな。
なんて思うのにいつも一人分がわからなくて、ついつい茹ですぎちゃう。


無心で作ると20分くらいかかった。
思ってたより時間がかかったし、朝の20分は夜の二時間の価値がある。
たくさん作ったし、食べなきゃいけないし。
なんて考えたけど一瞬でなくなっていた。

学校。先生に論文のチェックをしてもらう。
友達が触っていたハロウィンのチョコ。
ハロウィンの絵が書いてあるだけでなんとなく食べる気をなくしちゃうんだから、この世の期間限定ものは相当ごみ問題に関わるんじゃないか。


昼ごはんのシュウマイ。
シュウマイの美味しさは学校の食堂で知った。
今日は肉シュウマイだったけど、蟹やエビのプリプリ感があった方が美味しいって今日また知った。
一人暮らしでシュウマイって作れるのかな。
先生が教えてくれた。
シュウマイって、人差し指と親指でマルをつくって、そこに皮を置く。そして餡を入れる。
プレゼントのラッピングみたいなものとは違うらしい。


3限では授業を受けながら本を読みながら絵しりとりをするっていう、マルチタスクな女。
しかも食べ物縛り。
プリントの穴埋め。主人公の元彼。これはコンソメスープ?
黒板を写す。イライラする男だな。これはフカヒレ


放課後までの時間で、友達の課題を付き合った。
って言っても本を読んでいたけど。
眠すぎてコの字に折れて寝た。
もはや?の上半分だった。9くらいだったかもしれない。
トイレついでに外を見たら、夕焼けだった。
そういえば今日は朝起きてから天気がよかった。
友達が暗いところから青空を撮っていたけど、建物によって切り取られた青空は一面に広がるときより青々としていた。


論文の書き直しをして友達の課題も終わって、また勉強。
電車に乗る前に寄ったファミマ。
楽天ポイントがつく。
最近はどこでも楽天ポイントだ。
楽天に侵されるニッポン?R、R、R、R指定


友達の彼氏。価値観が合わない。
往来の喘ぎ。採算が合わない。
韻が踏めない。韻。この世のキャッチコピーは韻だ。


日常はいつも暇で、いつも退屈で、いつもおんなじだって最近考える。
昨日と同じ日を作らなければいいんだって聞いたけど、だってルーティーンは楽なんだもの。
それでも少しだけ詩的に振り返ると、一日ってもしかしてもうちょっと色があるのかもしれない。

友達と友達の彼氏の色が違うみたいに。
価値観が合わないみたいに。


今日はナポリタンの茶色いオレンジだ。
それは学校で見た夕焼け。
目の前に転がるオレンジのペン。


いつかこの日記で、あの日常の色を思い出せたらいいと思う。